確か7月に淘宝で予約した《梦中的那片海》制作手記が先月9月に届きました。
だいぶ時間が経ってしまいましたが、ようやく開封して中を見ました😉
分厚い本で、おまけもたくさんついていて大満足です。
中身についても以前書いたメモに少し足して改めてまとめてみたいと思います。
战战以外の皆さんのインタビューも素晴らしいです✨
全部はまだ読めていないので、战战に関するところだけおまとめさせていただきます🙏
肖战さんインタビュー
まずは肖战さんのインタビュー
ものすごくざっくりと読みながら個人的に刺さったところをメモします。
（絞りきれなくてほぼ全部になっちゃいました💦）
いつもながら战战の想いがしっかりと伝わってくるインタビューです。
まとめなので意訳もあります🙏
p.038
国华との兄弟関係において
「肖春生のこのような性格は少し圧迫感を与えることがあるかもしれません。
でもそれは周囲の人を想ってのことで、周囲の人に代わってすべてをうまくやってあげたいと思っているからです。」
「春生が自分のヒロイズムを堅持していることは、今の社会でも当時の社会においても得難いものです。」
「プロットの流れ的に春生は碇のようなものです。
戦友阿毛がドラマの中で、春生は心に自分のルールがあるから、どんなに外の世界が変わろうと影響を受けないと言いました。
私欲や運命もあって、多かれ少なかれ移り変わる状況の下でも自分の核を保持し続けます。
これはこの役で一番惹かれたところで、初心、責任感と超えてはならない一線を堅守しています。
皆さんは『難しくはないでしょう、映画やドラマの主人公はそう言った品格を備えるべきではないの？』と仰るかもしれません。
でも実際の生活では、周りの環境や人や状態がすべて変化したら、自分のしたいことを持ち続けるのはとても難しいものです。」
p.040
「肖春生の役で、人生において非常に重要で色鮮やかだった経験は軍隊にいた時期です。
以前も軍人役（訳注：顾一野）を演じたことがありますが前とは違い、春生はさらにおおらかで思うがままです。
彼は細々したことにも臨機応変な人で、機転が効くと思います。」
確かに同じ軍人でも顾一野とは全然違いましたね☺️
「脚本を読んで、プロデューサーと監督とも話し合いました。
前半は春生をできるだけポジティブに活発にしたいから動作も口調も表情も大きくして心の中にある道義やおおらかさ、理想主義を拡大して外に表したいと思いました。
後半は少しずつ成長して、兵士になり、挫折し、傷を負って北京に戻り、リハビリをして健康を取り戻し、起業をスタートする。
こういった生活での紆余曲折があり、その経験が生む影響と彼自身の変化と堅守を視聴者の皆さんに見ていただきたいです。」
「ドラマの中で、春生は泣いたり悲しい芝居がありますが、以前演じた役の似たようなシーンでの表現とは違うものにしました。
例えば戦友が犠牲になった時や重傷を負った時はできるだけいろいろなやり方で表現をしました。
視聴者の皆さんに前の役とは違うと思ってもらいたいです。
成功したかどうかはわかりませんが、観た方に判断をしてもらわないと、と思います。」
「肖春生の役を通して皆さんにポジティブなエネルギーを伝えたいと思います。
生活は思うようにならないことが多いけれど、心に堅持や前へ進む努力があればきっとうまくいくと思います。
これは僕本人が持ち続けていることで、振り返らず、これから先も永遠に未来と光があると信じたいと思います。」
p.042
春生とお姉さんだけが（役者さんが）南部の人で後は北京出身の人が多かった。
「『姉さん』との芝居が多く、体の動きの調整も全部現場でのもので、事前に話し合ったのではありません。
茶碗を洗うシーンで、姉さんは红烧肉を焼いていて背中を向けて話していたんですが、彼女が話しながら突然腕を使って僕を怒ってきたのを覚えています。
とても自然なリアクションが出てきました。
話し合うよりもさらにリアルな生活の質感が現れたと思います。
2人での芝居ではこういった細かいことがたくさんありました。
例えばごはんを食べるとか、ちょっとふざけたり、すべて生活そのものです。
姉さんを演じた张龄心先生も本当の姉のように僕にとてもよくしてくれました。
共演者はみんな僕をリラックスさせてくれたので大きなエネルギーを使う必要がなく、リズムに従い、スムーズで心地よかったです。」
张龄心さんのインタビューでも、战战の演技を見たことがあまりなく心配していたけれどすぐに入り込めた、台所で2人で料理をしている時のちょっとした動作で姉弟の感覚を掴めた、と仰っていました☺️
「国华との芝居も多く、国华は誠実な人です。
クローズアップを撮る時、（国华役の）刘芮麟は自分の力を留めることなく、100%僕に合わせて応えてくれました。
天儿哥、宏军、红玲との芝居も基本的には皆そうでした。
自分が映っていない時も、100%相手に差し出します。
僕はこれが重要だと思い、とても感動しました。」
p.045
「李上游とのシーンでの芝居を覚えています。
一番撮影に時間がかかったシーンでした。
何度も撮って、撮り終わってまたモニターを見ていると、監督が僕にどこに問題があるか、北京の小爷（若旦那、坊ちゃん）はどうあるべきかを話してくれました。
さすがこのジャンルの題材を攻略するプロフェッショナルな監督だと思いました。
本当に素晴らしいです。」
「また、衣装メイクの先生方も、俳優がキャラクターを作り状態に入る際にとても助けてくれました。
現場のセットもすべて雰囲気を感じさせてくれて、一瞬にしてキャラクターの感覚が出てきました。
雪のシーンでの、胡同の街道での撮影を覚えています。
夜だったので街灯の明かりは仄暗く、キラキラして、空には雪が舞っていて、道路の両端には雪が積もっていました。
自転車に乗るとその瞬間、本当に70年代の肖春生になったように思いました。」
「前半の北京の冬でのシーンは毎回軍コートを着て、革手袋をはめて、雷鋒帽を被り、軍用のショルダーを背負っていて、特に入り込んだ感覚がありました。
すべてが僕が小さい時に教科書で見たことがあるもので、南部ではこのような服や小物はなく、とてもおもしろい体験でした。
ドラマの中での二八自転車は、僕は以前はあまりうまく乗れず、基本的には道では乗れるけれどあまり安定していませんでした。
今回たくさん自転車に乗るシーンがあったので、監督が急いで練習してと言いました。
休憩時間に急いで練習して、今では自在に乗るのも降りるのも慣れてうまくなりました。
スケートも、小さい頃に滑っていましたが、今回のスケート靴はその時とは違いました。
そのスケート靴は履きづらかったけれどあの時代に合っていました。
当時は先進的なスケート機器はなかったので。
撮影チームは非常にプロフェッショナルで仕事熱心でした。
皆が良い撮影をするために貢献し、すべての人が一つのところに力を注ぎました。
僕はこういった感覚が大好きです。」
私の日本語訳ではまっったくお伝えできないのが残念で仕方ないのですが、読んでいてたまらなくなってしまいました🥲
春生も人生と真っ直ぐに向き合って奮闘する人でしたね。
そういうキャラクターを見ると切なくなってしまいますが、この切なさは私がハマる大事な要素でもあります👼💕←（聞かれてない😂）
付宁監督
とりあえず战战に関するところだけです🙇♀️
「肖战との初めての協力でした。
台本読みで初めて会い、非常に真面目な俳優だと思いました。
会った時に 『監督、北京ドラマを演じたことがなくて自信がありません。』と彼は言い、私は『安心して。』と答えたのを憶えています。
3日間の本読みの間、彼と北京の俳優たちは台詞に取り組み、この雰囲気に溶け込んでいきました。」
「肖战は極めて聡明で、非常に能力のある俳優で、キャラクターを形作る能力が高く、さらに理解力も高いです。
彼と共に仕事をする中で、いつも話し合いをしていました。
常に私の隣に座って 『監督、どうしたらいいですか、これでいいでしょうか？』と聞いてきました。
あるいは 『ちょっとアイデアがあるんですけれど…。』 と言うこともありました。
夜撮影が終わってから微信に 『台本のこの台詞はあまり正しくない（辻褄が合わない）と思います。』と送ってきたりすることもありました。
私は『どう思う？』と聞きました。
彼のアイデアを話しふたりで微信で互いに交流し、調整を進めました。
調整が終わったら 『一貫して筋が通りました。ぴったり合います。』と言っていました。
とても嬉しかったのは肖战が《梦中的那片海》で演じた肖春生の役は、彼の今までのものとは全く違うし、より地に足がついている、と言うことです。
彼は演技プロセスにおいて役に沿って心理を反映させることができ、相手の目を見られるし、心を沈め、落ち着かせることができます。」
「しかも私たちのドラマにはとても有名な役者、著名な俳優が多くいますが、肖战と1、2シーン芝居をするとその後に皆私にこう言いに来ました。
『監督、この子はいいね。
芝居を投げかけたらちゃんと受け止められるし、やったことがなくても僕が投げかけたらしっかりと受け止められるよ。』
これはとてもすごいことで、多くの役者はベテラン俳優が投げかけても機転が効かず上手く受け止められません。
台詞を覚えるのに精一杯でそういったことはなかなかできない。
肖战は受けられます。
このようなベテラン俳優の芝居を全部受け止め、しかも経験豊富な俳優に圧せられないのはとても嬉しいことでした。
演技の成功は多方面にあり、俳優自身の努力もあるし、彼の台詞の先生もとても熱心だったことも含まれます。
毎日彼といて、私を大変助けてくれました。
私もここで心から彼に感謝します。」
今までと違う役になったことが嬉しいって監督ー😭
杨𣇈培プロデューサー
「どの俳優と肖春生が最も相性が良いかを考え続けていました。
肖战とは授賞式の楽屋で2回会いました。
彼が脚本を読み終わってこの物語が好きだと言うまで彼の出演は決めませんでした。
肖战と知り合ってみると、とても明るく純粋で、いわゆる硬派な男の子の気質もありました。
肖春生のような『堅持』の力もあります。
その『堅持』は自分が守ってきた原則とベースラインでの堅持です。
今見ると、肖战は演技力でも役の解釈の細部も処理して視聴者を歓喜させました。
《梦中的那片海》研究討論会で専門家の先生たちが、肖战の肖春生の役への解釈は正しく、若い俳優の地色を見せ、俳優という職業への執着と畏敬の念を見せてくれたと言いました。」
刘芮麟さん（国华）
李沁さんや曹斐然さん、崔航さんの役とのギャップについても語られています☺️
訳は战战の箇所のみです。
「まずこのように優秀な若い俳優と一緒にできて光栄です。
このドラマではほとんどの俳優と初めての共演でしたが、みんな熱心でドラマの撮影に愛が溢れているように感じました。
監督とプロデューサーはキャスティングに工夫を凝らしていて、確かにぴったりな俳優が選ばれていてどのキャラクターも生き生きとしていました。
群像ドラマで皆さんに70年代の様子を見て頂けたと思います。
肖战は肖春生と同じように独特な人格の魅力があって、彼の周りにいる皆を団結させます。
みんな彼のことが好きです。
でも彼本人は春生の性格みたいにあんなに社交的ではありません。
実際は少しシャイで、可愛く感じる時もあります。」
曹斐然さん（賀红玲）
「春生はとても熱血なキャラクターでしたが、肖战は普段はとても善良で温かく、プロフェッショナルな俳優でした。
時には冗談を言って笑うのも好きです。」
刘芮麟さんは国华そのものだ、と。
赵昕さん（叶芳）
「まずこのチームの俳優たちはとても素晴らしかったです。
優秀かつ仕事を敬って（全力で仕事に励んで）いました。
それぞれが自分の役をとてもうまく扱い、皆さんと一緒に演技をしてとても多くのことを学びました。
彼らはプライベートでもとてもいい人たちでした。
例えば北京で撮っていた時、寒い日だったけれど夏のシーンを撮る必要があり、夜に薄いシャツを着ていました。
その日は春生との2人のシーンで少し緊張していました。
撮影時、鼻水が流れてきて口も震えてきて、台詞も長かったので話しているうちにつっかえてしまいました。
その時、自分が相手の状態に影響させたり、皆の進度を遅らせたのでは、ととても心配でした。
最後、監督の『カット』の声がかかると肖战はティッシュをくれて、スタッフさんに服を持って来させて私にくれて、とても温かい人で一気にリラックスできました。」
崔航さん（陈宏军）
「皆とてもプロフェッショナルで、人柄も非常に良かったです。
このようにプロフェッショナルだとすぐに自分の役をつかめます。
芝居の中でも外でも、肖战や刘芮麟とはそのようで、僕たち３人は撮影していない時はおしゃべりをしていました。
兄弟のような感覚があり、撮影では入り込みやすかったです。」
一番一緒に撮影することが多かった赵昕さんについても💖
ラストページ
梦海チーム最高です🌊
1日の撮影が終わってからも微信で話し合って战战のアイデアも尊重してくれる…
ものすごく俳優さんに寄り添ってくれる監督さんですね。。
役者さんたちにも愛されて、斉天役の鲁诺さんは「厳しいと思ったけど実は可愛いところもあって監督は大きな男の子みたいでした。」と語ってらっしゃいました。
やっぱり監督に放送後のこの高い評価を見ていただきたかったです🥲
素晴らしい作品を作って世に出してくださった付宁監督に改めて感謝とお悔やみをお祈り申し上げます…
共演者の方々も役にぴったり合っていて魅力的でドラマに入り込んで観ていました。
ストーリーにも無駄がなく、自然な展開でしたね。
クオリティが高く非常に素晴らしい作品なので今回の中国·北京电视剧盛典で何か表彰などがあるのかも？と期待しています🌊✨
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
《梦中的那片海》インタビューまとめです。
こちらもたくさん受けてくださっていましたね！
